インフルエンザウイルスは空気中に飛散し、感染力が強いのが特徴です。症状は他のかぜウイルスより重く、潜伏期は1〜3日で急激に発症します。悪寒、頭痛、筋肉痛、関節痛、全身倦怠、脱力等で発症し、次いで鼻水、咽頭痛、咳などの上気道炎が現れます。下痢、腹痛、嘔吐を伴うこともあります。高齢者では肺炎を起こすことがあります。
インフルエンザは大きくA型、B型の2種類に分類できることがわかっています。A型インフルエンザは毎年抗原性が変わり世界中に伝播しますが、B型インフルエンザは持続的に地域的な流行を起こします。
最近、インフルエンザの迅速診断キットが開発され、鼻汁、鼻腔拭い液、咽頭拭い液で70〜90%診断できます。治療は抗ウイルス剤を使用します。インフルエンザの予防にはインフルエンザワクチンが有効です。日本で使われているワクチンは不活化インフルエンザワクチンで、毎年接種している場合は年1回接種でも有効性が認められています(小児は2回接種となる場合があります)。副作用として軽くインフルエンザにかかった様な症状が数日現れることがあります。
当院でも10月上旬よりインフルエンザワクチンの接種を開始致します。ご相談下さい。
Chou Chou(角川書店)2006 No.2 P99に院長監修の関連記事があります。御参照下さい。
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