1982年、それまで細菌が生きていけるはずがないと考えられていた胃の中に、らせん状の細菌が生息していることがオーストラリアで発見されました。Dr.
Warren, Dr. Marchall によって発見されたこの Helcobacter pylori は、胃・十二指腸潰瘍の原因になっていると判明しました。
そしてこのピロリ菌を退治することにより、長年いろいろな胃薬を用いても治らなかった頑固な胃・十二指腸潰瘍もほぼ完全治癒が期待できるようになりました。この治療には、アモキシシリン、クラリスロマイシン、ランソプラゾールの3剤を用います。
ピロリ菌の存在診断法は、血液検査、呼気検査、尿検査、胃内視鏡検査があります。潰瘍その他病気の発見も同時に可能な胃内視鏡検査が最も確実な方法です。胃の具合が悪い方は、内視鏡検査を受け、ピロリ菌の検査も同時に受けられることをお勧めします。
除菌治療の成功率は85%程度、副作用としては下痢、皮膚発疹、肝機能障害等が出現することがあります。
胃の調子が気になる方は、当院にご相談下さい。
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